2013年8月21日水曜日

セトロン、直熱管CE845シングルパワーアンプ

モノラル構成、ステンレス、ガラス窓付き、専用アンプカバー。


4ピース構造シャーシ、フレーム、天板、そこ板、内部サブシャーシ。塗装は、黒特殊ハンマードとシルバー特殊ハンマード仕上げ。

サブシャーシ構造ですので、天板に天板固定ビス以外のビス穴はありません。


ロゴマークはステンレス、レザー加工切り抜き文字、メータはパワー管845電流監視メータ。足は50ミリステンレス無垢材を使用。フレームコーナーはR仕上げ。




内部配線、テフロン銀コート線、16~20ゲージ、高圧回路、ドライバー回路は高耐圧フイルムコンデンサー4本使用。サブシャーシは防振ゴムで振動対策しています。その他オーダインフイルムコンデンサー、ビタミンQ、
大型レオスタト抵抗、ジョンソン大型UVソケット、ドライバー用プレートチョークと30Hチョーク、バナナプラグ対応スピーカーターミナル、入力はRCA,キャノン3P、パワー段、ドライバー段別電源構成。サブシャーシ3ミリは不要な鳴きもなく、更にターンテーブル用防振ゴムでフローテングしていますので振動によるノイズの影響を受けない構造で、直熱管に優い大切な部品の一つです。


トランスはタムラ製作所、真空管はRCA5693、ケンラド6L6G,セトロンCE845,富士通タイマースイッチ。内部は十分なスペースあり、格段毎に配置していますので、ノイズ、発熱などはありません。重量がありますが、歪み、不要な鳴きはありません。



ステンレス、ヘアーライン仕上げレザー加工専用アンプカバー、レザー切り抜き文字、ガラスパネル。

このアンプで、JBL,150-4C,375,2395,2405、SOUNDLABO、オリジナル、ネットワーク、スピーカーBOX、

プリアンプSOUNDLABO、SL-1474プリアンプ、ターンテーブル日本電気音響,RP23A4


   

















2013年8月20日火曜日


RCA,BQ51,BQ2,ターンテーブル、防振ゴム、アイドラー交換しました。



画像は、RCA BQ2A、




RCA、BQ51,2B&A用アイドラーと防振ゴム。左3個新しく、ステンレスプレートをレザー加工で制作、防振ゴムと凸型防振ゴム、ボルトナット。


右1個が経年劣化した古い防振ゴム、劣化で硬化したゴムは、モーター振動を吸収できず、ターンテーブルボードに振動、異音伝わる。


アイドラーはオリジナルがプラスチック製ベアリングを真鍮ベアリングで製造。柔らかく弾力があります。







オリジナルの防振ゴムを外す。硬くてモーター振動を吸収できない。


ステンレス、プレートをボルトで固定。



新しくステンレスボルトを挿入しナットで締め付け。


防振ゴムを挿入する。


凸型防振ゴムを挿入する。





ワッシャ挿入してナットで締め付け、固定する。


BQ2Aアイドラー交換、3個使用、右がオリジナルのアイドラー(劣化で硬化)

アイドラー交換で、異音、振動がなくなり、静かに回り、豊かな音楽再生になります。


BQ51アイドラー交換2個使用




BQ2Aモーターボード下側の画像。交換前。




BQ51モーターボード下側の画像。交換前。

   







2013年8月19日月曜日

RP53D  リペア、2



回転変速機取り付け前に、ベースの調整、取り付け部分の塗料を落し、スライドベースパネルを取り付け、潤滑グリースを薄く塗りこむ。



 
 
スプリングとボールが脱落しないようにグリースを塗り組み付け準備する。

 
 
慎重に、変速機を挿入して左側のプレートをボルト2本で組み付け、仮締めし、少し固めで、左右にスライドする事を確認、硬い場合はプレート下に薄いパッキンを挿入して調整する。状態を確認してボルトを締め付けする。

 
タモ材使用のキャビネット、厚い部分は100ミリ、他は50ミリ、アルミ枠は
4ミリ、ターンテーブル取り付け部分はアルミ無垢材。

 
各部、部品の干渉する部分を画像のように切削。
 

 
仮組状態です。

 
組み付け用アルミ部材。

 


 
モーターキャパシター点検、交換、左、交換前コンデンサー、右交換したコンデンサー。規定数値60Hz、2μF、50Hz、2,5μF。容量誤差の為、低損失、規定容量の物に交換。
 
 
HP4192で測定、50Hz、1KHzで測定、右、交換したコンデンサー2,006μF、D損失、0000、50Hz。(規定容量2μ)

 
交換前コンデンサー、2,119μF、D損失、0046、50Hz(規定容量2μ)


 
交換前コンデンサー、0、385μF、D損失、004、50Hz(規定容量0、5μ)
 

 
交換したコンデンサー、0,502μF、D損失、0001、50Hz(規定容量0,5μ)

 
 
次回は、電気配線、消耗部品の交換、シールド用、銅箔貼り付け等をご案内します。

2013年8月15日木曜日

こんにちは、

DENON リムドライブターンテーブル RP-53D をリペアしました。 
今回のターンテーブルは昭和40年製 NHK SS72 2連ステレオ円盤再生機で使用されたものです。構成はゲルマニュウムトランジスター式等価増幅器4台、メーターアンプ2台、モニターアンプ1台、電源ユニット1台の構成。トランスはタムラ製作所、アームは東京サウンドA160 OILダンプアーム2本(モノラル用)、DENON DL102モノラルカートリッジ2個、DENON DA302ロングアーム2本(ステレオ用 DL103ステレオカートリッジ2個。 NHKでFM放送等、その他放送局用で使用されました。

私も1970年後半にNHK、SS72、円盤再生機を入手、現在も定期的に改
修し大切に使用しています。

画像は、RP53Dリペア前の状態です。 ターンテーブル口径は36㎝2重
スリッププラッター、ブレーキ機能付。




左は長年使用の部品、右は2012年製造の部品、比べると大きな差がりま
す。オリジナル、アイドラーゴムの高度は50度、此方の製品も50度で製造しています。年を重ねる度に高度は上がり異音、ゴロが気になりだします。裏ワザで接触面に角度を付け接触面積を小さくしても問題は解決しません。









状態を確認して、画像の部品を用意。新しく製造したアイドラー、真鍮プーリー、モーターハンガーゴム、モーターシートゴム。


既存のアーム穴をアルミで塞ぎ、新しくEMT997用の穴を増設しました。
下地処理後塗装は特殊ハンマード シルバー(専用シンナーで割り塗装
ガンで塗装)


見えない裏面もきれいに仕上げています。




アームはEMT997、RMG309が装着できます。



モーター本体 モーターハンガー ハンガーゴム モーターシートゴム、ハンガーゴム、シートゴムはモーターが発する振動を抑え、ターンテーブルボード伝わる振動を抑える大切な役目をしています。

アイドラーは適度な弾力が必要で、モーター回転をアイドラーを経てプラッターに伝えます。(長年使用したアイドラーは経年劣化で硬化して、適切な
 回転をプラッターに伝えられなくなり、振動、異音を発生し音楽再生に悪
 影響を及ぼします)





変速メカは数十年分の汚れを取り給油、点検、操作パネルは再塗装分解時にターンテーブルボードとの間に小さなスプリング2個、ボール2個があり注意しないと紛失しますので、大きな受け皿入れて分解すると良いでしょう。

  


アイドラー、防振ゴム、その他ターンテーブル、部品は下記をご連ください。  


次回は組み付け、タモ材使用の専用キャビネット等をご紹介します。